気持ちいいのは、光と風が通るから。後悔がないから。
「光と風を採り込んで明るく」。私たちの希望は、住まいにも、住まいづくりにも反映されました。
中庭という発想で見事に希望をかなえてくれたのは設計士さん。ただし土いじりは苦手と言ったらウッドデッキを提案しながら、「少しは土を残してシンボルツリーを植えましょう」。これがまた素敵でした。土があるから子どもたちも泥んこ遊びができ、外部と隔てられた中庭だから安心して遊ばせられるんです。隣家との目隠しにと設置してくれた2階の渡り廊下も、中庭の上でまるで空中回廊。おもしろいデザインアクセントになりました。
それまでのプロセスも光と風を採り込むように、明るく気持ちのいいものでした。ACS、設計士、住宅会社が色々な面で三者三様に考えてくれて、私たちもそれに加わり、プロジェクトとして一緒に取り組む感じ。その手づくり感、自分設計みたいな毎日が楽しかった。10社以上の入札で最も安かった住宅会社さんに、もう一歩安くできないかと相談したら「これ以上は難しいけど、多少の変更はこの範囲でやります、絶対にいいものを造りましょう」。実際に私たちは施工途中でいくつかの変更や追加を頼みましたが、すべて予算内。家を建てたある友人は、オプションとか追加料金とか言われたようでしたが、そうしたことは一切なく安心してお願いできました。
この場所は、私たちが見つけて気に入った土地。でもどうやって買うのか、そこに家を建てるにはどうすればいいか、何も分からなかった。そんな時「この人に相談すれば」と知り合いに紹介されたのがACSでした。まあ一応会ってみるかと半信半疑で対面したら、その場で意気投合できたんです。フィーリングの合う設計士を選べる、自分の家はホントはいくらなのか、見積入札で分かるというシステムにすごく共感できました。そして私たちの代理人として不動産業者との交渉や手続きをすべて円滑にまとめてくれました。金融機関との住宅ローンの交渉や引越業者の入札、ホームリサーチ(第三者の検査・保証機関)の導入など、私たちの分からないことはすべて代行してくれ、建築関係者というより家づくりの先輩という感じでした。
家を建てた友人たちから「ああすれば良かった」「こうすれば良かった」とよく聞くので、家づくりとはそんなものかと思っていました。でも、私たちはそうした後悔はありませんね。デザインも住み心地も(太陽光発電の発電量も)想像以上でした。
最後にアドバイスではないけれど経験上の感想を。何も分からなかった頃は住宅展示場にも行き、親切なハウスメーカーの営業さんとも出会いました。ただ、その人が転勤。家は建ててからも長いお付き合いになりますから、地元で信頼できる業者さんがいいかも、と結論を出しました。また、大手もいい面があるだろうけど、ここまできめ細かくはできないかもと、私たちはそう考えています。