清水区/Yさま邸 木造軸組工法(在来工法)2階建て
街中にある高圧鉄塔。現在では考えられないがそれを半世紀以上囲むように住まう家を建て替える。電力会社との多くの交渉と安全を確保して実現した家。
大きな電力が必要な工場を計画する場合、現在でも電力の供給計画を綿密にするが、
戦後の都市計画で工場を誘致した頃はまだ住宅も少なく、大型の鉄塔も都市部に多く建てられ、
今でもそのままそれを利用している。
そのような中で特にこの鉄塔は珍しいほど住宅と接近して存在していた。
50年以上もの長い間、ご両親は1級技能士のクリーニング屋さんとして活躍されて、
惜しまれながらお店を閉められてから時を経て、息子さんご夫婦による建て替え計画。
従前の建物はもっと鉄塔に接近していたのだが、流石に今回の建て替え計画にあたり、
電力会社との協議の末、影響が出にくい位置まで配置して建てられた。
二世帯住宅の為、一階をお父様、お母様、
2階部分は息子さん夫婦とお子さまが住まわれる。
太陽光発電も充分に機能するほどの陽当たりで現在の高騰した電気代もかなり抑えられている。
住環境もとても良く、
長年住まわれて来たご両親も環境を変える事なく、
息子さんたちと仲良く今でも住まわれている。