清水区/Hさま邸 木造軸組工法(在来工法)2階建て

ハザートマップでは勿論、目の前の川が越水することは十分予想される場所での建て替え工事を依頼される。

ハザートマップでは勿論、目の前の川が越水することは十分予想される場所での建て替え工事を依頼される。

清水区内を主に流れる巴川の支流が目の前を通っている、Hさま邸。

過去にも水害に遭っていて、今回はそれを出来る限り回避出来るように工夫したい、というご要望でした。

道路面よりかなり高く設定した。自転車もスロープを作って高い位置に。

もしも水が押し寄せてきてしまった場合、流されてしまったら元も子もないので、

基礎工事と地盤改良工事ではもしもに備えて杭頭位置と高さ、構造を綿密に計算し備えました。

地盤改良工事風景。

擁壁を基礎と一体型にした。擁壁を兼ねた基礎部分も地盤改良工事で杭を打ち、その上に基礎として作った。

駐車場には2台車がとめられるがいざという時には車を予め避難して対応されている。

一旦基礎を作ってからスロープと階段用に土を盛った。

最終的に作ったスロープと階段。途中で踊り場がある二段構造でした。

その後、記憶にも新しい全国的にも有名になった令和4年台風15号では、目の前の支流が決壊し、

水位が驚くほど上がりました。上の写真の下から5段目まで水が上がったそうです。

非常に怖かったと思います。

でも建物自体の被害は一切なかったので本当に良かったです。

(エアコンの室外機は保険に入っているので金銭的な実害は無かったそうです)

 

この台風は本当に様々な場所で本流の巴川も決壊し、多くの被害が報告されています。

Hさま邸のご近所の家はやはり床上浸水が多く、同時期に建てられた建売の家はご家族が出て行ってしまいました。

今回弊社もお客さまの実体験から予想水位を計算して作りましたが想定を若干上回ってました。

建売の業者さんは水害を考慮して作ったとはとても言えない、と言って悲しそうに出て行ったご家族の言葉を私も忘れずに、私も出来る限り気をつけて行ければと思いました。