2ヶ月ほど前にそこまで大きな話題にはならなかったが、
下の内容が報道されたのは記憶に新しいですね。
下の内容はエキサイトのネットニュースに6/24に掲載された記事の抜粋です。
(前略)
トヨタ自動車とパナソニックが住宅事業を統合する。2020年1月に共同出資会社を立ち上げ、ここに両社の住宅関連の子会社であるトヨタホームやパナソニックホームズなどを移管する。
新会社名はプライム ライフ テクノロジーズ。トヨタとパナソニックが均等出資し、三井物産も出資を検討する。
新会社にトヨタはトヨタホーム、トヨタホームの子会社であるミサワホームを移管。パナソニックはパナソニックホームズ、松村組、パナソニック建設エンジニアリングの3社を移管する。パナソニックで住宅事業を担当する北野亮専務執行役員が新会社の社長に就く。トヨタホーム、ミサワホーム、パナソニックホームズのブランドは存続する。
(以下後略)
静岡県内でも地元のハウスメーカーが近年様々な形で統合や吸収されてブランド名は残っていても多くは全く違う考え方で経営が存続されているところはかなり多くある。
原因の一つに戸建住宅の発注数の大幅な減少があるが、それを取り巻く原因は幾つかあるが、特に住宅適齢期と言われる世代の平均年収の減収にあるように思われる。多くの金融機関でも10年以上前のような住宅ローンの査定では土俵にすら乗らない人が多く出てしまうからだ。
土地からの購入では注文住宅を建てることは容易では無く、マンション購入により、無理のないより良い条件で住まいを求める方が増えたのは当然と言えば当然だろう。もちろんマンションの場合は区分所有法により、実際には土地も含めての購入になるが、多くの人々で一団の土地を求めるから負担が減ることになるわけだ。
じゃあマンションがイイね、って一概にも言えない。
何より共同購入である事から、様々な共同生活に伴う自由度に制限が加わるのは当然だろう。
また、自分が元気なうちは良いが空室が増えてきた時は大変だ。特に地方都市ではマンションの資産価値はそもそも多く望めるものではないからゴーストタウン化することは間違いないだろう。
修繕は元より大規模修繕をしたくても空き家だらけになった時には戸建住宅とは違って資金的にも大きな金額がかかって動きが取れなくなり、老朽化が顕著になれば更に資産価値は下がることになる。
現在都市部で起こっている様々な事象は静岡県も例外なく、動かないエレベーターのお陰で上階まで階段で上り下りする日もやってくるかもしれない。
時々お客さまでそれでも土地付きの戸建住宅を求める方がいるが、『建売住宅と注文住宅の違いがわからないから同じ土俵で比べて値段だけで判断しようとする』方がいらっしゃる。
そもそも建売住宅の全てが悪いわけでは無いし、善悪でもないが、建ててる最中の現場にお客さまが来られて『ここはこうしろ、ああしろ』と職人や営業マンに言うそうだ。それは建売住宅では無く注文住宅だ。
図面は元より材料や工法についても基本的に当然注文は出来ない。
話しを元に戻すことにしよう。
まず、ハウスメーカーの潰れない安心神話は既に崩壊している。
これからの時代は自らの力で担保するしかない。
それでも限界があるから、厳しい検査による品質の確保は元より、納得できる自分らしい家を作る事が大切。
そして将来の保証はメーカー保証では無く、損害保険を使って未然に防げるレベルの家づくりが必要かと思う。
消費税増税を前に急いで家づくりを決める必要は全くないが、
住宅ローンの特例措置はあるにせよ、計画的に進める事が大切だと思う。
しかもその進め方が専門的でありわからないのだから、
何でもクリアにしてくれる親身な仲間としてお役に立てればと私は思っている。